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6月末までで1社のみとIPO数が減少。伸び悩む上場企業数。

フィリピン証券取引所(PSE)の上場企業数は増えてない。 毎年3社から8社前後のIPOがあったのだが、上場廃止も同じく発生しているので上場企業の総数は2018年の270社から現在まで290社足らずを行ったり来たりしている状態が続いている。

とくに2023年に関しては上場廃止が6社もあった。パンデミックの影響で経営が悪化したうえに、BigCHill社(フランチャイザー)のようにIPOの承認があっても白紙や延期にした企業もあったためだ。

2024年6月14日時点のPSE上場企業数は284社。2023年末の283社から1社の純増にとどまっている。PSE全体での現在の時価総額は約17兆3000億ペソ程度と伸びてない。2024年第1四半期の上場企業数の1社純増は、新規上場が2社あった。

反対にアヤラランドがセブ ホールディングスを吸収合併したことで、3月1日に上場廃止となったので結果として上場企業は純増は1社しか増えてない。

なお、2024年は5月に鉱山企業オセアナゴールド フィリピン(OGP)と、6月に再生可能エネルギー企業であるシティコア リニューアブルエナジーの2社がIPO済みだ。

6月末時点での上場企業数は284社となる。

しかしながら、IR(カジノ・娯楽関連企業)のプレミアム レジャー コーポレーション(PLC)が、2024年7月9日付けで上場廃止を申請していることがリリースされている。

上場企業の増加はフィリピン証券市場の成長に不可欠。口座数も2023年には人口に対して2%を超えて200万口座を超えた。

今後の株式ブームを作るには人気のIPOが必須だろう。2024年上半期のIPOは2社にとどまっている。

中国との軋轢から地政学リスクも高まり、さらにインフレ懸念、利下げ先送りで市場が回復するにはまだ時間がかかりそうだ。

(2024/06/21)
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