「実は株やっているんだよね~」、なんてさらりと言えればかっこいいけれど、「株って結局なんのコト?」、「“株で儲ける”って、どういうコト?」、と思っている人も多いはず。
そんな“今さら聞けない株の基本”を、この機会にしっかり身に着けてしまいませんか? 所要時間はたったの1時間! これさえ読めば、あなたも投資家の仲間入り。新しい人生の第一歩が踏み出せますよ!
A.「資産運用」の方法の一つで、特定の株式会社に出資すること。
※図を入れる(夢株P12下)
もっと詳しく解説
手持ちのお金を殖やすための方法を「資産運用」と言います。銀行に預け、利息でお金を殖やす「銀行預金」が代表的。株も資産運用の一つです。よく耳にする「株を買う」という行為は、「特定の株式会社に出資するために、その会社の株券を買う」という意味で、株券を所有している人のことを「株主」と呼びます。株主は株券を所有していることで、株主優待など様々特典を受けられます。その特典は単純に利回りに計算しても、銀行預金よりもはるかにお得である場合がほとんどです。
A1.株を買った値段よりも、高い値段で売れる場合がある。
これを「キャピタルゲイン」という。
A2.株を所有しているだけで様々な特典がある。
これを「インカムゲイン」という。
もっと詳しく解説
A1.株を買った値段よりも、高い値段で売れる場合がある。
株といえばこれ。株の値段はその企業の売り上げなどによって常に変動しています。10万円で購入したある企業の株が、いつの間にか20万円で取引されていた……、ということも珍しくありません。当然、値段が上がった時に株を売れば、差額の10万はあなたの儲けになります。
A2.株を所有しているだけで様々な特典がある。 購入した株を所有している限り、あなたはその企業の株主です。“株券を購入する”という形で企業に出資をしている株主は、その見返りとして企業の利益が還元されたり、株主限定のサービスを受けたりと、様々な特典があります。また、企業の業績によっては所有している株券の数量が自動的に加算されることも。 この「インカムゲイン」の代表格が……
配当
株の利息。
‟株券を購入“という形で企業に出資したので、企業の利益は分け前として配分されます。それが株の配当金です。フィリピンの場合、四半期決算で配当を払う方法が定着しています。つまり3か月ごとに配当がもらえるわけです。フィリピン株の平均配当は日本より高くPSEi総合指数に採用されている代表的な企業の平均では4.46%(2018年)と配当も魅力的です。
株主優待
おまけ。
株を所有している人が企業からもらえる、おまけのこと、その内容は自社製品や割引券など、企業によって様々です。ですがフィリピン市場では株主優待はまだないようです。今後に期待ですね。
株式分割
持ち株数が増えることも!
主に急成長中の企業が資金を殖やすことが目的で実施されます。これから伸びが見込める企業に、長期的に投資することも戦略の一つ。ただし、株式分割の比率によって、実施した時には株価が調整されます。たとえば1株を2株に分割するのでしたら、株価は半分になるわけです。そのときには資産価値は変わらないことになります。しかし、株式分割ができるのは会社が成長していることが多く、その後株価が上昇する確率も高くなります。株式分割分だけ保有株式数が増えているわけですから、株価の上昇メリットも加速度的に大きくなる仕組みです。
<補足的本文>
ある企業の株をあなたが買った時の値段よりも値上がりしているときにうまく売ることができれば、差額を利益として収入にできるのです。
銀行預金の場合、預けたお金が増えるのは決められた利息によってのみですが、株の場合は変動をチェックしながら自分自身の判断で売るタイミングを決め、その差額を得る。これが「株で儲ける」ということです。
・買った株を売ることで差額をゲット!
購入した株はいつでも手放して(売って)お金に戻すことができます。株価(株の値段)は常に変動しているので、所有している株の価格はいつもチェックしておきましょう。買った時の値段よりも高くなった時に売れば、差額を得ることができます。
・株の値段は取引所で行われる“セリ”で決まる
「高くても買いたい人」が多くなれば株価は上がり、逆に人気が下がり「安くてもいいから売りたい人」が多くなった株の値段は下がります。
株のリスクも忘れずに。
銀行預金などとは異なる「リスク商品」であるといことは、常に頭に入れておきましょう。予想に反して、買った時の値段よりも下がってしまった……。というケースも十分に考えられます。また、株を購入した企業が倒産して資金を失ってしまった……。という可能性もゼロではありません。様々なケースの危険があることを知り、それらを避けるための情報収集にも努めましょう。
A.証券会社に取引口座を開き、資金を振り込めば準備OK。
好きな銘柄の株を注文しましょう。
もっと詳しく解説
銀行に預金口座を開設する際と手順はほぼ同じ。直接窓口で申し込むほか、電話やインターネットからでも可能。めでたく口座開設が済んだら、いよいよ購入です!現在は、インターネットで取引画面に銘柄と株数を入力するだけで取引が完了する「オンライン取引」が主流。所有している株を売る時も同様の手順です。
証券会社
株の売買・管理を代行してくれる会社。株を購入する際、実際には株式市場でセリをしますが、証券会社と契約をすれば、電話やネットで注文通りに株を購入から管理、売却までのすべてを行ってくれます。
手数料
株を売買する際、株式会社に対し手数料を支払います。金額は証券会社によって異なりますが、多くの場合、インターネットでの取引なら一つの注文につき数百円~1,000円前後である場合がほとんどです。会社によって料金体系が異なります。フィリピン株では現地証券会社であれば売買金額の0.25%と取引所へのクリアリング、税を含めて0.3%くらいです。日本の証券会社では5%前後が多いようです。
A.銘柄によって株価は様々。
予算に合わせて掘り出し物を見つけて。
有名企業の株は割と高め。しかし少ない資金でも購入できる銘柄はたくさんあります。有名企業の株よりも、まだメジャーではない銘柄にこそ大儲けのチャンスがある! という人も。決して無理をせず、手元の資金をよく考慮して「これだ!」という一銘柄を探してみてください。
また、株には「単元」という数え方があります。例えば「株価:100円/単元:100株」という銘柄があるとします。これは、「1株の値段は100円ですが、購入できるのは100株ずつですよ」という意味です。つまり、この銘柄が欲しい場合、必要な資金は最低でも100株の購入で1万円となります。もちろん、1株ずつ購入できる銘柄もあります。
フィリピン株の場合、株価によって売買単位が変わる仕組みとなっています。高ければ1Lotが少なく、安いと多くなります。そのため、ほとんどの銘柄が1単位あたり数千円で購入できます。
気軽に始められる「プチ株」、「ミニ株」も人気
「もっと気軽に株を始めてみたい」という人には、少ない必要金額で株を購入できる「プチ株」や「ミニ株」がおすすめ。ただしすべての銘柄に対応しているわけではないので注意が必要。
ミニ株
単元株の10分の1から購入することができるのがミニ株です。例えば単元数1000の株でも、100株単位で購入可能に。ただし、これは証券会社が購入した株の一部を譲渡されている形なので、ミニ株の保有では正式な株主にはなれません。
証券取引所とは?
実際に株が取り引きされている「株式市場」です。証券会社を通じて出された売買注文が、ここで“セリ”の形で取引されています。国内には複数の証券取引所があり、それぞれの市場によって取り扱い銘柄が異なります。
<国内の主な証券取引所>
東証一部
東証二部
大証
JASDAQ
マザーズ
ヘラクレス
〈フィリピンの証券取引所〉
ファーストボード 100Millionペソ以上の資本金をもつ大企業
セカンドボード(中型企業)現在実質休場
SMEボード 中小型株市場+新興市場
【1927年にマニラ証券取引所がASEANで最初に開設されました】
【現在のPSE】